「UberEatsって手数料35%くらい取られるんでしょ?」「結局こっちが赤字になるだけじゃないの」「うちは店内で回ってるから、今さらデリバリーは……」——飲食店オーナーからよく聞く声です。そして手数料の指摘は事実として正しいです。ただ、その一言で「だからやらない」と結論づけている店は、デリバリーが本来持っている別の効果まで一緒に捨ててしまっています。
この記事では、UberEats・出前館のリアルな手数料と損益構造、「赤字になる店」と「ちゃんと利益が残る店」の分かれ目、そもそも導入すべきかを判断する基準を、集客・DX支援の現場目線でフラットに解説します。売り込みではなく、「やらない方がいい店」もはっきり書きます。
UberEats・出前館の手数料は実際いくらか
プラットフォームや契約プランで変動しますが、目安は次の通りです。
| 項目 | UberEats | 出前館 |
|---|---|---|
| 販売手数料 | 売上の約30〜35% | 約30〜40%(プランによる) |
| 初期費用 | 低〜無料キャンペーンあり | 低〜無料キャンペーンあり |
| 自社配達を使う場合 | 手数料が下がる | 手数料が下がる |
※最新の料率は各社の最新資料で必ず確認してください。この「30%超」を見て多くの店が止まります。でも損益は率だけでは決まりません。
「赤字になる店」と「利益が残る店」の分かれ目
同じ手数料でも、結果が真逆になります。分かれ目は3つです。
1. メニュー設計を「デリバリー用」にしているか
店内価格そのままで出すと、手数料分がまるごと利益を削ります。利益が残る店は、デリバリー専用価格を設定し、セット・まとめ買いで客単価を上げ、冷めても美味しい・崩れないメニューに絞っています。
2. 「空き時間」と「あるもの」で回しているか
デリバリーはアイドルタイム(14〜17時など)や仕込みの余剰をお金に変える手段として強いです。ピーク時に無理に受けると店内が回らず本末転倒。利益が残る店は、暇な時間帯だけ受注をONにしています。
3. 手数料を「広告費」として見られているか
ここが一番大事です。UberEats・出前館は単なる配達代行ではなく、アプリ内に何百万人もいる利用者への露出=新規接点です。デリバリーで初めて店を知り、後日店内に来店する客が一定数います。手数料の一部を「新規認知のための広告費」と捉えると、判断が変わります。
それでも「やらない方がいい店」もある
正直に書きます。次に当てはまるなら、無理にやる必要はありません。
- 客単価が低く、原価率が高い業態(率で削られると残らない)
- オペレーションがすでにギリギリで、調理担当を割けない
- 商圏に競合デリバリー店が飽和していて、埋もれる
「入れるべきか」の判断こそ、始める前に一番お金がかかる部分です。ここを感覚で決めず、自店の原価とオペで試算してから動くのが失敗しないコツです。
導入の正しい順番
| STEP | やること | 目的 |
|---|---|---|
| STEP1 | 自店の原価率・アイドルタイムを把握 | やる/やらないを数字で判断 |
| STEP2 | デリバリー専用メニュー・価格を設計 | 手数料を吸収できる構造に |
| STEP3 | まず1プラットフォームで小さく開始 | オペを崩さず検証 |
| STEP4 | 写真・説明を最適化(アプリ内MEO) | アプリ内で見つけてもらう |
| STEP5 | 店内来店への導線(同梱チラシ等) | 手数料を「広告費」として回収 |
いきなり両方のアプリに全メニューを載せるのが、一番よくある失敗です。
よくある質問
Q. 手数料が高いのに、なぜやる意味があるのですか?
A. 配達の売上そのものより、「アプリ内で新規に見つけてもらい、後日店内来店に繋げる」露出効果が大きいからです。手数料を広告費として設計できる店は利益が残ります。
Q. UberEatsと出前館、どちらから始めるべき?
A. 地域によって強いプラットフォームが違います。自店の商圏でどちらの利用者が多いかで決めるのが正解で、まずは1つに絞って検証するのが安全です。
Q. インバウンド(外国人)にも効果はありますか?
A. 滞在中の外国人がホテルでUberEatsを使うケースは増えています。ただしインバウンドの本命は店内来店なので、デリバリーは補助的に位置づけるのがおすすめです。
Q. 導入や設定を自分でやる自信がありません。
A. メニュー設計・価格試算・写真最適化・複数プラットフォームの使い分けまで、やる/やらないの判断段階から伴走できます。ここが一番つまずくポイントです。
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