「外国人観光客にもっと来てほしいのに、どうやって口コミを増やせばいいかわからない」と悩んでいませんか?
本記事では、訪日外国人(インバウンド)の口コミ・レビューを増やす方法を7つに体系化して解説します。当社が自社で運営する訪日外国人向けカーツアー事業の実測にもとづき、中小企業・店舗オーナーがすぐに実践できる手順を具体的にお伝えします。
【自社実測】口コミ15件を超えたあたりから予約が急増しました
当社(株式会社ENHANCE IT)は、訪日外国人向けのカーツアー事業を自社で運営しています。その運営実測としてはっきりしていたのは、口コミ件数が15件を超えたあたりから予約が急増したことです。件数が一桁のうちはページが見られても予約に結びつきにくい状態が続きましたが、15件という閾値を境に「口コミが口コミを呼ぶ」状態に入りました。現在はTripAdvisor経由だけで週5件ほどの予約が入っています。
対象:当社が運営する訪日外国人向けカーツアー事業/出典:TripAdvisor・自社予約台帳の実測。※業種・立地・単価によって閾値は変わります。同じ結果を保証するものではありません。
- インバウンド口コミ・レビューがなぜ今これほど重要なのか、その背景と仕組み
- 広告費ゼロでも実践できる口コミ・レビューを増やす7つの具体的な方法
- よくある失敗パターンと、口コミを継続的に積み上げるための運用体制の作り方
- 自社のカーツアー事業で実測した「口コミ15件」という予約が伸び始める閾値
訪日外国人の口コミを増やすとは?定義・背景・なぜ今重要か
「インバウンド口コミ・レビューを増やす方法」とは、日本を訪れる外国人旅行者がGoogle マップ・TripAdvisor・SNSなどに投稿する評価や感想を、意図的に・継続的に増やしていく集客施策のことです。
観光庁の調査によると、訪日外国人の多くは旅行前にオンラインのレビューサイトやSNSを参考にして目的地や店舗を決定しています。口コミは「広告ではない第三者の声」として信頼度が高く、特に海外からの旅行者にとっては言語の壁を超えた判断材料になります。
また、インバウンド向けの口コミは一度積み上がると資産化されます。広告は予算が切れれば効果もゼロになりますが、レビューは削除されない限り半永久的にあなたの店舗やサービスをアピールし続けます。つまり、口コミはコストゼロで動き続けるセールスパーソンです。
方法①:Google ビジネスプロフィールを多言語で最適化する

インバウンド口コミを増やすための土台として、Google ビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス)の整備は必須です。外国人旅行者がスマートフォンで「近くのレストラン」「おすすめのホテル」と検索した際に最初に表示されるのがこのプロフィールです。
多言語対応で最初の印象を変える
- 英語・中国語(繁体・簡体)・韓国語で店舗説明文を記載する
- メニューや料金を英語表記で追加登録する
- 写真は月1回以上更新し、料理・外観・スタッフを含める
- 「レビューへの返信」も英語で行い、外国人が安心して投稿できる雰囲気を作る
Googleのアルゴリズムは、レビュー数・評価点数・オーナーの返信率をローカル検索順位に反映します。返信率が高い店舗ほど「アクティブな店舗」と判断され、表示順位が上がりやすくなります。
方法②:体験直後に自然な形でレビューを依頼する
口コミを増やすうえで最も効果的かつ見落とされがちなのが、「体験直後のタイミングでお願いする」ことです。感動や満足感が最高潮に達しているチェックアウト時・お会計時・見送りの瞬間こそが最大のチャンスです。
依頼の3つの黄金ルール
- QRコードカードを渡す:Google・TripAdvisorのレビューページに直接飛べるQRコードを名刺サイズで作成し、お礼の一言とともに渡す
- 依頼文を多言語化する:「If you enjoyed your visit, we'd love to hear your thoughts on Google!」のような英語フレーズを添える
- 返礼品や割引で誘導しない:レビューへの対価提供はGoogleポリシー違反・景品表示法違反になりうるため厳禁
口頭でお願いするだけで投稿率は大きく変わります。スタッフ全員が同じタイミング・同じ言葉で依頼できるよう、マニュアル化して仕組みにすることが継続の鍵です。
方法③:SNSでUGC(ユーザー生成コンテンツ)を意図的に引き出す
InstagramやTikTokへの投稿も、現代における「口コミ」の一形態です。外国人旅行者が自発的に写真・動画を撮りたくなる仕掛けを店内・サービスに組み込むことで、無数の口コミがSNS上に広がります。
撮影したくなる仕掛けの例
- インスタ映えするプレゼンテーション(料理の盛り付け・ラッピング・演出)
- 店内にハッシュタグを明記した英語POPを設置する(例:#TokyoCafe)
- ユニークな体験要素を加える(職人の実演・着付け・手作り体験など)
- 投稿してくれたゲストのコンテンツを公式アカウントでリポストし、感謝を示す
方法④:TripAdvisorなど専門プラットフォームを活用する
Google以外にも、インバウンド旅行者が頻繁に使うレビュープラットフォームは複数あります。主要なものを押さえ、それぞれに合ったアプローチを取ることが重要です。
主要プラットフォームと特徴
- TripAdvisor:欧米・東南アジア旅行者が特に重視。レストラン・ホテル・観光体験の評価に強い
- Yelp:北米ユーザーに支持されるレビューサイト。英語圏からの集客を狙う際に有効
- じゃらん・楽天トラベル:訪日前に事前予約するアジア圏のユーザーも多く利用
- Airbnb Experience:体験型コンテンツを提供している場合は必須のプラットフォーム
複数プラットフォームに分散して口コミが蓄積されると、検索エンジン上でも「評判の良い店舗」として認知されやすくなります。まずはGoogleとTripAdvisorの2点集中から始め、余力が出たら他のプラットフォームに広げるのが現実的な戦略です。
方法⑤:多言語対応のフォローアップ施策でレビュー率を高める
予約管理システムやメール・LINEなどのコミュニケーションツールを使い、来店後のフォローアップでレビューを促す方法も効果的です。
フォローアップ施策の具体例
- 事後メール・メッセージの送付:来店・宿泊の翌日に英語でお礼メッセージを送り、レビューリンクを添付する
- 予約プラットフォームの自動レビュー依頼機能を活用:BookingやAirbnbはチェックアウト後に自動でレビュー依頼が送られる仕組みがある
- LINE公式アカウントの多言語メッセージ:訪日外国人にもLINEは普及しており、母国語に近い形でフォローアップできる
来店から48時間以内にフォローアップすると、記憶が鮮明なうちにレビューを書いてもらいやすくなります。自動化ツールと組み合わせれば、スタッフの工数をほぼゼロにしながら継続的にレビューを獲得できます。
方法⑥:ネガティブレビューに正しく対応し、信頼性を高める
口コミを増やす施策と並行して、ネガティブレビューへの対応方針を定めることも重要です。悪い口コミを放置すると、将来の潜在顧客に「対応しない店」という印象を与えてしまいます。
ネガティブレビュー対応の4ステップ
- 感謝と謝罪を先に述べる:防衛的な返答は禁物。まず「フィードバックをありがとうございます」から始める
- 事実関係を確認した上で回答する:感情的にならず、具体的に何が起きたかを簡潔に説明する
- 改善策を提示する:「同じことが起きないよう〇〇を改善しました」という前向きなメッセージを添える
- 英語・日本語両方で返信する:外国人読者も見ているため、必ず英語の返信を含める
方法⑦:地域・業界の口コミネットワークを活用する
個店単体での施策に加え、地域観光協会・商店会・DMO(観光地域づくり法人)と連携することで、口コミ拡散のスピードを大幅に高めることができます。
連携施策の具体例
- 地域の観光マップ・公式サイトへの掲載依頼
- インフルエンサー招待イベントへの参加(地域主催のプレスツアーなど)
- 近隣店舗とのクロスレコメンド(「この店に来たら隣の〇〇も紹介する」仕組み)
- 訪日旅行者向けメディア(Matcha・LIVE JAPANなど)への掲載申請
個店だけでは届かない海外旅行者の目に触れるためには、プラットフォーム・メディア・地域のネットワークを積極的に活用しましょう。
【実例】外国人の口コミが15件を超えた時点から予約が急増した
当社(株式会社ENHANCE IT)が自社で運営する訪日外国人向けカーツアー事業でも、本記事で紹介した「体験直後の依頼の仕組み化」を実践して口コミを積み上げてきました。実測として明確だったのは、口コミが15件を超えたあたりから予約が急増したことです。件数が一桁のうちは、ページが閲覧されても予約に結びつきにくい状態が続きましたが、15件という閾値を境に「口コミが口コミを呼ぶ」好循環に入りました。
口コミ集客は成果が出るまでに時間がかかる一方、閾値を超えると一気に効き始めます。立ち上げ期はまず10〜15件を目標に、仕組みとして獲得し続けることをおすすめします。TripAdvisorに特化した集客戦略はTripAdvisor集客の完全解説|予約を増やす7つの戦略で詳しく解説しています。
ターゲット国の言語で口コミが付くと、Googleマップがその言語で表示されるようになる
当社の運用でもう一つはっきり効果が出たのが、「何件集めるか」だけでなく「どの言語で集めるか」でした。ターゲットにしている国の言語で口コミが蓄積されると、Googleマップ上でその言語の利用者に対して、その言語で表示されるようになります。日本語の口コミを100件持っていても、この効果は得られません。
これは一度付くと消えない資産になります。広告のように止めた瞬間に流入が止まることもなく、後から追いかける競合にとっては積み上げ直すしかない差になります。どの国を狙うかを先に決めて、その国の言語の口コミを取りにいくのが、件数を闇雲に増やすより先にやるべきことです。
口コミが数件の段階でも、5〜6万円の商品は売れました
「口コミが少ないうちは安くしないと売れない」と考えがちですが、当社の実測は逆でした。口コミが数件しかない段階でも、渋谷発で1件5〜6万円の体験商品が実際に売れています。
つまり口コミの件数は予約数(母数)には効くが、単価を決めているわけではないということです。口コミが少ないことを理由に値下げすると、口コミが増えた後も安い価格から戻せなくなります。件数が揃うまでは価格を維持したまま、露出と予約枠を増やすほうが合理的でした。※当社1社の実績であり、同等の成果を保証するものではありません。